映画『影踏み』プレミア先行上映会が31日、都内・テアトル新宿にて行われ、山崎まさよし、尾野真千子、北村匠海、中村ゆり、滝藤賢一、鶴見辰吾、大竹しのぶ、監督の篠原哲雄が登壇した。
「64ロクヨン」「クライマーズ・ハイ」などで知られる作家・横山秀夫の同名小説を映画化。単なる空き巣とは異なり、深夜に寝静まった民家に侵入し盗みを働く泥棒(通称:ノビ師)。その忍び込みの技術の巧みさ故に、警察から“ノビカベ”とあだ名されるほどのすご腕のノビ師・真壁修一は、ある深夜、県議会職員宅に忍び込み、偶然放火殺人未遂を目撃する。この事件をきっかけに、真壁がずっと心の奥底に押し込めていた20年前の事件の記憶が呼び醒まされ、彼を取り巻く運命の歯車が動き出す。山崎まさよしが約14年ぶりに長編映画の主演を務めるほか、北村匠海、尾野真千子、滝藤賢一、中尾明慶、大竹しのぶらが出演する。
本作で兄弟分を演じている山崎と北村。「僕は14年ぶりで、多くの作品をやっているわけではないのですが」と話す山崎は、「匠海くんに空気を作ってもらって、すごく入りやすかった。共演していて居心地が良かった」と撮影を振り返る。北村は「真っ先に受け入れてくれたのはまさよしさんだった。現場でものすごく助けられていました」と明かし、「無邪気な一面も実はあって、(山崎が)手持ちの小さい扇風機で1人で遊んでいる姿を僕は隣で優しく見守る(笑)すごく雰囲気の温かい空気で撮影していました」と山崎のお茶目な一面をのぞかせた。
『月とキャベツ』以来14年ぶりとなった映画主演に、山崎は「大役ですし、共演者の皆さんがすごいので、できるだけ失礼のないように心がけていました。みなさん優しくしてくださって、感動しながら現場にいました」とコメント。山崎の魅力を聞かれた大竹が「なんだろう?一言では言えない。ふにゃふにゃな感じ(笑)」と言うと、北村も「こんなことを言うのも失礼なのですが…すごく可愛らしい一面があって。誰からも愛される方。夜ホテルにいるときに(山崎から)『一杯どうや?』と誘ってくださって、本当に優しいくて助けられていました。そういう一面が好きですね」と笑みをこぼした。
また、山崎が所属するオフィスオーガスタ主催の毎年恒例の音楽イベント「Augusta Camp 2019」(9月15日開催)に北村がサプライズで参加した際のエピソードが飛び出す。本作の主題歌であり、山崎書き下ろしの新曲「影踏み」を兄弟役の2人で歌うスペシャルバージョンで披露したことに、北村は「ものすごかったです!真横で体感するまさよしさんの歌声にシビれるものがあって…感動しましたね。まさよしさんの歌声が欲しいです」と感慨深い様子。山崎は「出てきたときの歓声がすごかった!オーガスタのアーティストが受けたことのないような歓声だったので、呼ばなきゃよかったな(笑)と嫉妬するくらい。すごく楽しかったですね!」と笑顔を見せた。
イベントでは、11月に誕生日を迎える尾野・北村・滝藤へ、山崎からバースデーサプライズが。花束を受け取った北村は「先ほどロケバスの中で、ふいにまさよしさんが『ギターあげるよ』と。たまたま誕生日が近くて良いプレゼントです!…と言ったら誕生日を知ってくださっていた(笑)本当に良いお兄ちゃんだなと思います」と山崎の粋な計らいを明かし、会場を沸かせた。
映画『影踏み』は11月15日(金)より全国公開/11月8日(金)より群馬県先行公開
(C)2019「影踏み」製作委員会